近畿百選、みてある記~近畿の魅力を発信します!~

近畿2府5県(三重・滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪・兵庫)を巡ります!

近畿百選⑩ 山の辺の道とラーメン 奈良県「天理」

日本最古の小道といわれる「山の辺の道」。普通に変換すると「山辺の道」となって、こちらが正しいのかもしれないが、現実には「山の辺の道」と書いてあることが多いのではないだろうか?Wikipediaで確認したら宮内庁では古来の「山辺道/山邊道」を用いると書いてあった。なるほど、勉強になるな。さて、ここ天理から桜井まで続くこの道もまた見どころ満載である。いくつかの有名なコースがあるがいずれにしても10キロ程度かそれ以上の道のりで3時間程度はかかる。体力に自信があれば、四季の変化を楽しみながら歩くにはもってこいである。今回は時間的な制約があり天理駅を出発し往復2時間程度の行程であったが充分楽しめた。秋の頃、天理から桜井まで走破してみたいと思う。桜井方には有名なパワースポット大神神社三輪そうめんがあるが、天理方では、何といってもラーメンである。その名も天理スタミナラーメン。歩き疲れた身体をチャージするにはもってこいのネーミングではないだろうか?「天スタ」などと呼ぶことも多い。お約束のネットでお店を調べるとたくさん出てくる。今回も良さそうで、かつ、並んでいない店をチョイスして入店。久々に食べたがおいしい。このラーメンはやはり白菜がポイントである。白菜好きにはたまらない味である。天理ラーメンは若いころあちこちでよく食べた記憶があるが、全国展開という規模ではないようである。「天理スタミナラーメン」で店舗検索してみると「奈良県」を中心に現在「大阪府」「兵庫県」「滋賀県」「三重県」にしかないようである。海外にはあるようであるが・・・。「京都府」と「和歌山県」にはないのが意外であった。しかし考えてみれば和歌山には「和歌山ラーメン」京都には「天下一品」や京風ラーメンなど役者がそろっているから出店してないのであろうか?あるいは昔はあったけど今はないのかもしれないが。駅を見ると近鉄天理線とJR桜井線が統合されたなかなか立派な駅である。「天理総合駅」と地元では呼ばれているそうだ。いっそのこと正式に改名したらいいのにと思ってしまう。そういえば、昔仕事で名古屋出張した時訪れた「金山駅」も「金山総合駅」といっているらしかった。複数の路線が乗り入れている駅は多いが駅名を正式に変えるのは難しいのであろう。だから通称「総合駅」なんやな、と納得しておこう。

 

近畿百選⑨ 鳥人間の琵琶湖松原水泳場 滋賀県「彦根」

琵琶湖一周道路を大津方面からドライブ。左手に琵琶湖を見ながらのドライブは快適で気持ちがいい。右手に滋賀県立大学の立派なキャンパスが見えてきた。彦根には、この県立大学と滋賀大学彦根キャンパスがある。滋賀大には最近よく聞く「データサイエンス」学部なる新しい学部があるそうだ。「データサイエンス」というと、コロナ禍のなか、しょっちゅうテレビに出ていたコメンター群の中に、髪型と服装がものすごい風体の大学教授がいた。(今もよく見るが・・・)彼のおかげで「データサイエンス」という言葉を知った人も多いであろう。しかし、いくらテレビ出演といってもあそこまで奇抜な格好が必要なものだろうか?そちらのほうを研究したいくらいである。なんにしても志茂田景樹さん以来の衝撃やな。彦根城へ行く道を過ぎ、しばし走ると松原水泳場に着く。鳥人間コンテストで有名だが普通にいいところである。初夏の風が気持ちいい。湖を眺めしばし休憩のあとは市街地へ入り「近江ちゃんぽん」を食す。おいしい。つまらん食レポは必要なくただ「おいしい」だけでいいのである。そういえば昔、評論家が料理の評論をして、勝ち負けを決める番組があったが論外やな。つまらん御託は必要ない。料理番組は「深夜食堂」と「孤独のグルメ」に限るのである。しかし琵琶湖はいつ来てもいいな。湖周辺は色々と行ったが一気に一周したことはまだない。沖島もまだ行ってない。やはり琵琶湖は奥が深いな。

 

 

近畿百選⑧ popcorn  大阪府「吉本新喜劇」

一番最近、よしもと新喜劇を見に行ったのはもう数年前かと思う。茂三座長の回でまあ安定して面白かった。なんばグランド花月は今「NGK」とか言っているが、昔はそんな呼び方はしてなかったと思う。そんなわけで、今日は昭和の風情へタイムスリップ。吉本のオープニングといえば「ホンワカパッパ~」というやつが有名で、今の若い人はこれが浮かぶであろう。しかし昔はこれ以外のオープニング曲もあった。昭和の土曜日といえば、小学校は、半日授業があったため帰宅してお昼を食べて吉本を見るというのが当時の小学生のスタンダードであった。土日に何本かやってたように記憶している。「花紀京」「岡八郎」「平参平」「原哲男」「船場太郎」「桑原和男」の6人がいつも単独でクレジットされていた。「花紀」と「岡八」が大看板でこの2人が共演することは普段なく、年末の特番のみ夢の共演が実現し、興奮して見たものである。週に何本か見ていたが、私が好きだったのが「popcorn」という オープニング曲であった。当時は曲の名前など知らず吉本の始まる時の音楽としか認識してなかったが、長じて曲名を知った次第である。他にも「シマヤだしの素」提供時のほのぼのとしたオープニングも好きだった。NGKなどとは言わず、「なんば花月」「梅田花月」に加え「京都花月」もあった懐かしい時代である。新喜劇以外にもお笑い番組は結構あってよく見ていたが、今と違って関西の芸人が東京進出することは少なかったため「仁鶴師匠」と「三枝師匠」以外の芸人を全国区で見ることは少なかったと思う。だからたまに全国放送に吉本の芸人さんが出ると「おお!」と感動して見たものである。毎日、朝から晩まで見慣れたお笑いタレントがバラエティ番組に登場し、これもお約束となったかのように、毎日、朝のニュース番組の合間に、おなじみのお笑いタレントが手をたたいて爆笑している様子が繰り返される。まったく食傷気味もいいところであってこの手のお笑い番組は一切見なくなった。しかし、お笑いという巨大マーケットの創出には成功したのだからビジネスとしては大成功なのであろう。今回はぼやいてばかりで申し訳ありません。そうそう「ぼやき漫才」といえば「人生幸朗・生恵幸子」師匠ですね。責任者出てこい!

近畿百選⑦ 乗って残そう!関西本線 京都府「笠置駅」

近畿各県の一巡目、トリを飾るのは京都府。今更言うまでもなく見どころ満載のエリアで「京都の達人」も多い中、どこの話をしようかと迷ってしまいます。ケーブルテレビの「旅チャンネル」では「京都よろづ観光帳」なる番組もある。私も時々見て楽しんでいるところです。ということで今回は、あまりスポットの当たらない(失礼)関西本線沿線を取り上げます。大阪と名古屋という大都市を結ぶ、本来であれば「幹線の中の幹線」なのであるが、新幹線や東海道本線近鉄との競合など様々な要因と経緯でマイナー路線にとどまっている。加茂以西大阪方面と亀山以東名古屋方面は電化されて通勤も含めた都市間輸送の役目もあるのに対し、加茂~亀山間は赤字路線ということで存続の危機にさらされているのである。京都府内では「月ケ瀬口」「大河原」「笠置」がこの沿線にあります。このうち「笠置駅」は笠置山やその桜が有名で名所である。そして、この3駅の中ではそれなりに立派な駅舎もある。列車で通過して景色を楽しむだけでも楽しい沿線なのであり、乗り鉄には魅力あるエリアなのである。関西本線の沿線自治体も存続に向けた活動をしていくのであろうが、我々としてもどんどん乗って存続に協力していきたいと思う。そういえば、もう何年も前になるが、首都機能移転が盛り上がった時期があった。確か4つほどの候補地が上がっていたと思うが、近畿エリアからは「畿央地域」が候補であったと思う。おそらく「近畿の中央」という意味であろうが、秀逸なネーミングと思う。文化庁が京都に移転されたが、もしも「畿央地域」に首都機能が移転されていたら、と思わずにはいられない。

近畿百選⑥ 市駅&ラーメン 和歌山県「和歌山」

JR奈良駅近鉄奈良駅のように駅名は同じでも鉄道会社の名前を冠して分けている例は多い。一方、地名に○○市駅と市駅をつける駅も結構ある。ウィキによると県庁所在地ではここ和歌山市愛媛県松山市の2市のようである。将来、リニアの関西ルートが開通すれば、奈良、三重の両県は悲願達成であるが、残念ながら和歌山県にリニアの計画はない。だがしかし、和歌山駅和歌山市駅も堂々とした駅で県都の貫禄十分である。市内は和歌山城もあり立派な街並みである。そして和歌山には「和歌山ラーメン」という必殺アイテムがある。食べ歩きマップもあって「ラーメン大好き○○さん」なら連日のはしごラーメンをするであろう。個人的な好みでいえば「豚骨醤油系」がベスト。ということでマップで検索した「豚骨醤油系」のお店をチョイス。期待を裏切らない味に満足、健康度外視でスープも飲み干し間食。ゆで卵がまたGOODである。ごちそうさまでした。 いわゆるご当地ラーメンは各地にあるが、この「和歌山ラーメン」は間違いなくトップクラスと思う。

近畿百選⑤ 伊勢平氏発祥伝説地 三重県「津」

三重県津市にある「忠盛塚」。その名の通り平清盛の父、平忠盛が生まれた所といわれています。「忠盛」は大河ドラマ平清盛」で名優中井貴一さんが演じておられました。場所は「忠盛塚」というバス停の近くにあります。ここを起点に伊勢平氏そして平清盛は天下を取ります。「平家にあらずんば人にあらず」by平時忠。その後、壇ノ浦で滅亡するまでの過程はご存じのとおりですが、平清盛そして平氏ゆかりの地は西日本に多くあります。ここ津から京都、福原、厳島神社、壇ノ浦などを巡り「平家物語」に思いを馳せるのもいいかもしれません。さて、津で食するのは「うなぎ」津市北部の有名店はやはり並んでいる。県外ナンバーが多く特にバイクが多い印象。みんな、わざわざ来るんやな~と感心します。私は並ぶのは基本パスなので市街地の別のお店へ。特上丼を食します。旨い!しかも安い!都市部の価格ではないな。しかも鰻の「自動販売機」まであるではありませんか。市民一人当たりの鰻消費量日本一にもなったことがあるそうで、市内のうなぎやをまわる「うまっぷ」もあるらしい。津は全国で一番短い地名として有名ですが、ヘボン式ローマ字では「Tsu」と3文字となるためローマ字では、「Z」を使ったりする運動があるようです。なるほど、それでこの地区のケーブルテレビは「ZTV」なんやな。

 

 

近畿百選④ 乗り間違いに注意 大阪府「大阪環状線」

昔、「大垣夜行」と呼ばれる東京行きの夜行列車があった。最近まで「ムーンライトながら」という名前で運行されていたが、今は定期運行されていない。年配の方でこれを利用して東京まで旅した方も少なくないであろう。私もその一人だ。確か東京駅には朝の4時台に到着だったと思う。そんな時間帯だから時間つぶしに山手線に乗って睡眠をとっていた人も結構いた。ぐるぐる回るから変な場所に行く着く心配もなく時間調整にはうってつけであった。大阪環状線もその名の通り環状線でぐるぐる回るのだが、山手線と違い環状する電車ばかりではない。大和路快速とか紀州路快速と言った名前で奈良や和歌山にいってしまうことがあるから要注意。これも昔、奈良や三重に行く人が鶴橋から近鉄特急に飛び乗ったところ「名阪ノンストップ特急」というやつがあって、名古屋まで行ってしまったという話もあった。途中で気づき降ろしてくれと言っても無理な話である。私の友人は東京の「御茶ノ水」へ行こうと山手線に乗ったところ、いつまでたっても着かないから確認したら御茶ノ水は山手線は走ってなかったという笑えない話もあった。鉄道とは全く面白いものである。