近畿百選、みてある記~近畿の魅力を発信します!~

近畿2府5県(三重・滋賀・京都・奈良・和歌山・大阪・兵庫)を巡ります!

近畿百選⑮ 万国博覧会を思い出す・・・ 大阪府「千里丘陵」

1970年、日本中が毎日お祭りのように盛り上がった。大阪の千里丘陵で行われた「日本万国博覧会」通称「ばんぱく」である。三波春夫さんの歌ったテーマ曲「世界の国からこんにちわ」やその他のテーマ音楽が毎日聞こえてくるような日々だった。高度経済成長の極致であった。英語では「Expo70」と言った。エキスポランドやエキスポタワー、懐かしい響きである。共に今はもうなくなってしまったが・・・当時小学生(年がわかるぞ!)であった私は2度連れていってもらったが、あまりの混雑で人気のパピリオンは人人人の大行列であった。人気の的は「月の石」が展示してある「アメリカ館」を筆頭に「太陽の塔」や「三菱未来館」などであった。クラスの中でも万博で「月の石」を見た!とか「三菱未来館」はすごかった!など万博の話で盛り上がることも多かった。私も当然、それらを見ることができると期待で胸がいっぱい、わくわくして行ったのだが・・・一度目の訪問は家族で行ったが、あまりの混雑に唖然!とにかく並ぶことが大嫌いな父が並ぶはずもなかった。いくら子供がねだっても、そんなことを聞く昭和1ケタの男ではなかったのだ。結局見たのは、空いていてすぐ入館できた「鉄鋼館」というパピリオンだけであった。あとはぐるぐる回っただけで特に何を見たわけでもなかった。車で行っていたこともあり、帰路の渋滞を考えて早めに会場を後にしたのであった。何とか、記念のコインは買ってきたが(今はもうない)

2度目は電車で行った。見たいパピリオンに全く行けなかったことを不憫に思った祖父母が連れて行ってくれたのである。優しい祖父母であった。とはいえ、凄まじい混雑は相変わらずで見ることができたのは「太陽の塔」だけであった。でも、ここに入るだけでも何時間も並んだのである。あとは「ブリティッシュコロンビア州館」というパピリオンに入った記憶がある。内容はあまり記憶にないが、名前が強烈で覚えているだけだ。結局、私が一番行きたかった「三菱未来館」も「月の石」も見ることはできなかったが、「太陽の塔」に入れて満足であった。こんなすごい博覧会はもう2度と来ないだろう、そして21世紀は「三菱未来館」のような世界になっているのだろうなどと話していた。21世紀に入った現在が「三菱未来館」の世界になっているのかどうかはわからない。( だって、見てないから・・・)でもきっと、それに近い世界なんだろうと思う。一方で、2025年には、いよいよ「大阪・関西万博」が開かれる。何といっても目玉は「関西広域連合」のパピリオンであろう。まさに「オール近畿」である。1970年から何と55年の時を経て再び訪れるこの絶好の機会、時代は違えど関西が、そして日本中が元気で盛り上がってほしいと思う。それまで元気でおらんとあかんな。